タイマッサージについて/日本タイマッサージ協会

日本タイマッサージ協会
日本タイマッサージ協会とは 沿革 役員紹介 タイマッサージの基礎知識
タイマッサージスクール・オブ・ジャパン

タイ国教育省認可チェンマイIDIタイマッサージスクールと提携する、本格的なタイ古式マッサージ・ヤップマッサージ・トークセン・フット&レッグマッサージを学べるスクール。

タイマッサージスクール・オブ・ジャパン

タイマッサージスクール・オブ・ジャパン

ルーシーダットン・スクール・オブ・ジャパン

タイ式ヨガ・ルーシーダットンを本格的に学べる日本でも数少ないスクール。各分野で活躍するインストラクターを育てます。

ルーシーダットン・スクール・オブ・ジャパン

タイマッサージスクールーシーダットン・スクール・オブ・ジャパンル・オブ・ジャパン

日本フォンジューン協会

フォンジューンには、武術、舞踊、体操の3つの要素があるため、年齢や体力、そして自分の好みやライフスタイルに合わせ学ぶことができます。

日本フォンジューン協会

日本フォンジューン協会

ヒーリング・タイ

タイマッサージの技術に整体のテクニックを加え、日本人のための気持ち良いタイマッサージを提供する協会直営のサロン。

ヒーリング・タイ

ヒーリング・タイ

日本タイマッサージ協会認定スクール

日本タイマッサージ協会会長大槻一博フェイスブック

日本タイマッサージ協会・ルーシーダットン協会・フォンジューン協会フェイスブック

大槻一博の著書紹介

     

七夜待

映画「七夜待」2008年11月1日公開
監督:河瀬直美 主演:長谷川京子
日本タイマッサージ協会会長
大槻一博実技指導

タイマッサージについて

タイマッサージの基礎知識 | タイマッサージの施術効果

 

タイマッサージの基礎知識

基礎知識1 タイ人にとってタイマッサージとは

タイの町を歩いていると、タイマッサージの看板をよく目にします。場所によっては、一つの通りに何軒もの看板を見かけることもあります。それほど、タイではマッサージが大衆に受け入れられています。最近の調査では、体調がすぐれない時、約5割の人が病院ではなくマッサージを受けに行くといわれています。
それほどマッサージが受けられている理由の一つは、なんといってもその気持ちよさにあるでしょう。仰向けになり、足のつま先からゆっくりとしたリズムで、ほぐされていくと、気がついたら夢見心地になっていることがよくあります。これこそ究極のリラクゼーションのひとときでしょう。

基礎知識2 タイマッサージの施術効果

タイマッサージの施術効果は現代医学的に証明されています。タイの保健省では、その効果に注目をして、病院内で治療に応用する試みが行われ、頭痛、腰痛、肩こり、生理痛、生理不順、喘息、高血圧、冷え症、便秘、アレルギーなど数十種類の症状に効果があることがわかってきました。
これだけの症状に効果があれば、たとえ自覚症状がなくても、多くの人がマッサージを受けに行く理由が理解できます。また、西洋医学では扱えない、予防医学的効果も大きな特徴で、定期的に受けることで、症状が悪化して大病になる前に、病気を治してしまうことも可能なのです。

基礎知識3 タイマッサージの歴史

タイマッサージには、約2千5百年の歴史があります。その創始者は、今から約2千5百年前の時代を、釈尊と共に生きていたインドのシワカ・コマラパ師とされています。彼は仏陀の主治医であり、サンガ(仏教僧の集団)の筆頭医師として活躍していました。当時、仏教僧たちを救っていた仏教医学は、仏教の伝来と共にタイに伝わり、中国医学を吸収し、タイ伝統医学として確立されました。そして、ワットと呼ばれる寺院で、民衆を救っていくのです。
タイでのワットの役割は、仏教の教えを説く所だけではなく、集会所や学校の代わりにもなり、病院の役割を果たすこともありました。そのワットで、タイマッサージは奉仕活動の一環として、体の悪い人たちに無償で施されたのです。

基礎知識4 仏教の教え

ワットでは、タイマッサージを施すために必要な、仏教の教えが説かれました。それは、仏教でいう愛の概念「慈・悲・喜・捨」の心です。
「慈」とはすべての生命あるものに対して、親愛の心をつくろうと自分の心を変えていき、相手を中心に考える習慣をつけることです。「悲」とは、抜苦を意味し、痛みに苦しんでいる人がいたら、その痛みを取り去ってあげたいと思う気持ちのことです。「喜」とは、他人の痛みがなくなったら、「本当によかったなあ」と素直に喜べる気持ちをいいます。「捨」とは、自分勝手な判断を捨てて、あるがままの姿を客観的に観ることを意味します。このような仏教の教えとタイマッサージは一体化して、タイ全土に広がっていったのです。

基礎知識5 タートとセン

タイ伝統医学では、宇宙が地、水、風、火の4つのタート(要素)で構成されると考えられ、その4つのバランスが崩れる時、人間も病気になると信じられています。

  • 「地」(タート・ディン):筋肉、骨、歯、内臓などの土に帰る要素で構成
  • 「水」(タート・ナーム):血液、リンパ液、汗、尿などの水分の要素で構成
  • 「風」(タート・ロム):呼吸、下から上へ通る風、上から下へ通る風、腸内の風などの動きの要素で構成
  • 「火」(タート・ファイ):体温、老化の火、消化の火などの熱の要素で構成

このタートの内、特に風の要素に働きかけ、体の動きを良くし、病気を治していくことがタイマッサージの基本理論なのです。 大寝釈迦仏で有名なバンコクのワットポーという寺院には、今でもタイマッサージの学校と施術所があり、境内には、「セン」と呼ばれるエネルギーラインが彫られた石版を、壁一面に掛け保存している場所もあります。この「セン」をマッサージをすることも、タイマッサージの大きな特徴といえます。

基礎知識6 タイ伝統的マッサージのテクニック

タイマッサージは、頭のてっぺんから足のつま先までの、体のあらゆる部分を施術の対象としています。そしてその技術は、指圧・マッサージとストレッチ、そして矯正の三つの部門に分けられます。指圧・マッサージで凝った筋肉をよくほぐし、ストレッチでその緩んだ筋肉を十分にのばし、最後に矯正で体の歪みを整えるという、現代医学に照らし合わせてみても、理想的な施術体系を持っています。
また、タイマッサージを受けている時、脳内はアルファー波で満たされ、半覚半眠の状態にあり、非常にリラックスした気分を味わえます。この精神を安定させ、心をリラックスさせる鎮静作用も大きな特徴のひとつです。

基礎知識7 タイマッサージの目的

タイマッサージの最大の特徴は、マッサージをする側も、される側も「無我の境地」に近づくことです。マッサージを始める前には、「オンナモ」というマントラを唱え、これから良いマッサージができるようにお祈りをし、シワカ・コマラパ師に感謝の気持ちをあらわします。そして、マッサージ中は、自分と相手の呼吸に注意を払い、体の一部を圧す時やストレッチをする時は、ゆっくりと吐く息にタイミングを合わせるようにします。
この深くて長い、吐く息が中心の呼吸は「アナパーナ・サティ」と呼ばれ、この呼吸法を繰り返し行うことにより、副交感神経が優位になり、マッサージをする側もされる側も「深い静寂の状態」に近くことができます。これこそが、仏教の影響を受けたタイマッサージの最終的な目標なのです。

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タイマッサージの施術効果

タイマッサージの手技は、指圧・マッサージ、ストレッチ、整体・矯正の3つの種類に大きく分けられます。つまりタイマッサージは、こった筋肉を指圧やマッサージでほぐし、緩んだ筋肉をストレッチで伸ばし、最後に歪んだ背骨や関節を矯正するトータルな手技療法と考えられます。
またタイマッサージでは、手のひらや指先だけでなく、肘や膝、拳や足といった体の各部も使い、全ての動作をゆっくり行うため、マッサージをする側の体への負担は、比較的少なく、施術そのものが適度な運動となるため、受ける側と共に、ダイエットの効果は非常に高いといえます。次に、タイマッサージの主な施術効果を挙げます。

1. 筋肉の柔軟性が増し、老化が防止できる。

私たちの体は、生まれた時には非常に柔軟性に富んでいますが、10代をピークに筋肉は硬くなり、関節の可動範囲も狭くなり、内臓や運動機能も低下し、老化が進みます。硬くなった筋肉内には、老廃物が停滞し、痛みを出したり、筋力の低下を招きます。
タイマッサージでは、筋肉を十分にほぐすため、筋肉内の老廃物を外に排出し、こりを取り去り、酸素や新しい栄養素を取り入れ、もともとの柔軟性を取り戻し、筋肉を若変えらせることができるのです。

2. 自律神経のバランスが取れ、体と心がリラックスできる。

私たちの体は、交感神経と副交感神経の2つの自律神経によって支配されています。自律神経は、血圧、脈拍、呼吸、体温、消化・吸収、免疫、ホルモンなどをコントロールしていて、強いストレスを感じると交感神経が優位になり、体は戦闘状態になります。その結果、血圧上昇、心拍数増加、筋肉硬直、呼吸数増加、内臓機能低下、免疫力低下、ホルモンのバランスの崩れなどが生じます。
タイマッサージにより筋肉のこりがほぐれると、自律神経は本来のバランスを取り戻し、副交感神経が優位になり、脳はリラックスし、筋肉も緩み、精神的にも肉体的にもリラックスすることができるのです。

3. 呼吸が長く深くなり、半覚半眠の状態を体験できる。

私たちの体は、食べ物を消化吸収し、呼吸により酸化反応を続けて、エネルギーを得ています。この時、酸素が不足すると、体質が酸性化し病気を受け付けやすい体になります。また、炭酸ガスの排出が充分でないと、神経の働きは鈍くなり、筋肉は硬化し、各臓器の働きも低下してしまいます。
タイマッサージでは、ストレッチをする側もされる側も吐く息が中心の長い呼吸になるため、酸素が良く入り、炭酸ガスが排出されるため、体質の酸性化を防ぐことができます。また、この時の呼吸は、釈尊が悟りを開いた時の「アナパーナ・サティ」呼吸法で、脳波は、アルファー波が多く瞑想状態となり、集中力が高まり良いインスピレーションを得ることができるのです。

4. 体の歪みがなくなり、神経痛、関節痛が解消される。

私たちの体は、左右・前後のバランスの悪いスポーツ(ゴルフ、野球、テニス、ボーリングなど)や不良姿勢(猫背、横座り、片側に鞄をかける)などで、筋肉の緊張に差ができ、背骨や関節が歪みます。歪んだ体では、神経や血管が圧迫され、神経痛・血行障害・内臓の機能低下などが起こります。
タイマッサージには、左右の筋肉を対称的にマッサージする手技と、骨盤、股関節、仙腸関節、腰椎、胸椎などを矯正する動作があるため、関節のずれがなくなり、体の前後左右のバランスも良くなり、神経や血管、リンパ管の圧迫がとれ、腰痛、神経痛、関節痛、血行障害、むくみ、内臓の機能低下などが解消されるのです。

5. 慢性病に対しての施術効果と予防効果

私たちの体には、内臓に異常がある場合、その内蔵に対応した皮膚や結合織、筋肉などが反応する反射というシステムがあります。特に、背骨の両脇にある脊柱起立筋には、反射部位が多く存在し、内臓の反応がこりとして現れます。そして、その反射部位の圧痛やこりに対して施術をすることにより、関連した内臓の機能を改善することができるのです。
タイマッサージで反射部位をほぐすと、各臓器に関係する様々な慢性病(頭痛、不眠症、めまい、花粉症、鼻づまり、耳鳴り、喘息、気管支炎、五十肩、心臓病、高血圧、低血圧、胃腸病、肝臓病、腎臓病、生理痛、不妊症など)の改善に効果があり、それらの慢性病を予防し、病気を未然に防ぐこともできるのです。

 

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